先日惜しくも亡くなられた日本の童謡・歌曲・合唱曲の巨匠 大中恩。現代の詩人につけた曲が圧倒的に多かったのでこのサイトではなかなかご紹介ができませんでしたが、追悼も兼ねて彼の若き日、昔の大詩人につけた3曲の傑作歌曲をご紹介したいと思います。いずれも若き大中の意欲作。「ふるさとの」だけはあまりに言葉が古くなり過ぎたのか取り上げられる頻度は減ってしまいましたが、あとの2曲は彼の代表的歌曲として、きっとこれからも歌われ続けて行くことでしょう。
■5つの抒情歌 その1 より
ふるみち 詞:三木露風
ふるさとの 詞:三木露風
■5つの現代詩 (1958) より
骨 詞:中原中也
この記事へのコメント
「愛の風船」女声合唱組曲まは、学生になって最初に歌った思い出深い曲です。
独唱曲は馴染みがなく「ふるみち」は初めて聞かせていただいたので、仲間に知らせたいと思いました。「骨」を聞いてみます。「ふるさとの」は歌ってみます。
独唱では、著作権の関係でご紹介できないのが残念ですが、従兄弟の阪田寛夫とのコンビでの作品がユニークなものが多く、タイトルだけでも「ところがトッコちゃん」「スケベエ大会の歌」「晝下がりのジョージ」と相当に強烈です(歌の内容も強烈ですが)。
童謡のいくつかは間違いなく後々まで歌い継がれると思うのですが、こういう個性的な歌も含めてぜひたくさん文化遺産として残ってくれるといいなと思っています。